星逢一夜/La Esmeralda
ヅカ友さんに誘っていただきまして、
雪組さんの星逢一夜を観劇してきました。
またまたいつの話って感じですね…笑
雪組さんはShall We ダンス?以来の観劇でした。
もともと観に行く予定ではなかったので、
日本物で泣けるという予備知識だけで観劇したのですが、
ものすごい涙腺がゆるいのでハンカチだけはしっかり持って行きました笑
ラしか写真撮ってない…(;ω;)
いやほんとに泣けました。
最初、きれいな星たちで幕開け。幻想的。
笹の葉についた星たちがきらきらと動き、その間から雪組トリデンテの3人が登場します。
わたしこのオープニング大好きです。すっごい好き。
日本の美ってかんじがします。
物語が進んでいくにつれ、劇場全体に鼻をすする音が聞こえ、
幕間には目を真っ赤にした方々で溢れていました。
わたしはもともと泣きやすいタイプですが、あそこまでぐちょぐちょに泣いたのははじめてです。
ハンカチもびしょびしょです。
水滴がつくと目立ってしまうTシャツを着てきてしまったことを、これほどまでに後悔したことはありません笑
誰も悪人がいないからこそ、泣ける…( ;ω; )
みんながみんな相手を思いやり、相手の幸せを望むからこそ、そのいじらしさに泣けます。
自分のためにとか自分の欲で行動する人がひとりもいないのです。
それなのに運命のいたずらか、どんどんみんなが苦しむ展開になっていく…( ;ω; )
さて、各キャストの感想を。
紀之介役のチギ(早霧せいな)ちゃん。
Shall we~のときも思いましたが、お芝居すごくお上手なのですね。
お歌も情感こめて歌っていらっしゃるので、お芝居ではぜんぜん気になりませんでした。
子供時代のセリフまわしもうまいことうまいこと!
だんだん成長していくにつれ、家と、吉宗、三日月村のみんなとの間で揺れる心の葛藤が
1階席の1番後ろの席のわたしにまで痛いほど伝わってきました。
兄の代わりに江戸に、となり母から「わかっているわよね」と言われた時から
(もしかしたら言われる前からわかっていたのかもしれません)
自分の立場をはっきりと感じ、その立場をまっとうしようとし、
吉宗に気に入られ、一介の地方地方藩主の息子である自分に期待してくれる吉宗の期待に応えようと奮闘している一方で
三日月村のみんなが自分が藩主になれば暮らしが楽になるかもと期待をしていた姿も
きっとずっと心のどこかで常に思っていたはず…。
また、自分が幕府で動きやすくなるようにと結婚を決意してくれた貴姫の優しさもきっと感じているでしょうし、
それに対しての自分の泉への忘れたくても忘れられぬ想い…
いろんなものが相まって、がんじがらめになっている紀之介の姿をまざまざと感じ、
もうただ号泣するしかないのです( ;ω; )
表情や声、しぐさも子供時代から大人になるまでを的確に表現していました。
チギちゃんすごすぎ( ;ω; )
ラストの吉宗へのお願いは、
いろんな感情が渦巻いて、何十年もさんざん悩み苦しんだ結果選んだ道なのでしょう…
最後まで自分の気持ちではなく、責任や立場をまっとうしようとする紀之介ですが
最後の泉に言った「一緒に来るか?」は冗談でもなんでもなく、
きっと大人になってから紀之介が唯一の本心を言った瞬間だったのではと思います。
泉もそれを感じているからこそ、どうしようもできない、
もうあのころに戻れないことに、涙するのだと思いました。
泉役のゆうみ(妃咲みゆ)ちゃん。
彼女を初めて観たのはみっちゃんとのメリーウィドウのぱかぱかはいどーど(曲名失念)の動画の中でした。
役のキャラや意地の張り合いの場面だったからか、勝ち気でハキハキした子なのかな?と思っていたのですが
そのあと関連動画でスカステの初日映像をみてOFFとONのギャップびっくり!
最初紀之介のことが気になるけれど、父を殺した息子と知り怒りがこみ上げるところや
そこからの仲良くなるところ、
紀之介 が江戸に行くと決まり、必死にさみしさや想いをこらえ精一杯送り出そうとする姿、
紀之介から小刀をもらい、大事そうに抱える姿、
(わたしが観た回ではちゃんとキャッチできてましたよ!)
源太との結婚が決まり、いよいよというときに紀之介とバッタリ再会し思わぬ紀之介の想いゆえの強引さに戸惑ったり
そこからの「もうすぐ源太のおよめさんになるんよ」のセリフの切なさ…
飢餓が進む中、源太や子供たちと必死に生きようとするところ…
あげたらきりがないです。
ほんとにすごい。憑依型の女優さんですね…!
彼女の演技はぐっとひきこまれるものがあります。
個人的に1番はっとしたのは、一揆の場面。
最初こそ一揆を止めようとするけれど、いざ始まってしまったら
嘆くこともなく、止めに入るわけでもなく、ただじっと静観しているように見えます。
それはわたしの目には最初から一揆を止められないことがわかっていたような、
それぞれの運命を思うけれど、紀之介と源太の選んだ(選ぶしかなかったともいえる)選択をただ見届けることが使命だと感じているような、そんな瞳をしているように見えました。
あくまでわたしの主観ですが…
源太役、だいもん(望海風斗さん)。
そのとき1番ひきこまれたのがだいもんルキーニでした。
なぜだか演技が星組っぽいー!と思って、気になってしまったのです。(いい意味です)
オラオラしてるところですかね?でも結構昔の宝塚を踏襲してるなと感じる部分もあり、結構好印象だったのです。
でも今回雪組に組替後はじめてだいもんを観たのですが、
星組っぽさはあまり感じなかったような…?源太のキャラもあるのかな?
でもこの源太の役作り、わたしはすごく好みでした。
包容力ばつぐんですね!根底に優しさが溢れているのが一揆の場面でも感じます。
この物語が泣ける大きな要素は源太のひさむきな愛だと思います。
いくら紀之介に対してだとはいえ、ふつう婚約してる大事な人をお前がいいならやるよって言えないよ…(;ω;)
自分の想いよりも、ひたすらに大切な人の幸せを心から願っている…。
それは泉に対してだけでなく、紀之介に対しても…だから泣けるんですよね(;ω;)
最後の一揆での紀之介との背中合わせ…涙でびちょびちょで、
もちろんオペラも涙でびちょびちょ…前が霞んで全然みられませんでした(;ω;)
思い出しただけで泣けます………
まんなか3人が全員芝居がうますぎて、すごく上質な舞台をみたなって気持ちになりました。
もちろんまわりも全員好演で、チギちゃん率いる雪組は、芝居の雪組!って感じがしました。
個人的には彩風咲奈さんが見つけられなかったのですが、メイクをかえたのですね!
ショーで確認したら、メイク上手になって、かっこよくなっててびっくりしました。
あと最後子供時代で終わるのズルいよ~!!!
あんなん泣くにきまってるわ!!!
最後まで泣かせるおしおしの演出にさえ泣かされました(;ω;)
わたしはあまり悲恋系のお話は好きではないのですが、
これは別です。すごく気に入りました…!
さて、ショー!「ラ・エスメラルダ」!!!
…なのですが…
ごめんなさい、わたしこれどうもハマりませんでした。
テーマが一貫しておらず、とりあえず盛り上げろ!ってかけぬけて、気付いたら終わってた、みたいな気がしてしまって…
雪組さん詳しくないせいか、この子のここを観る!的なポイントがわからなかったというのもあると思います。
あと曲の音程が低すぎです…みんなつらそうでした(;ω;)
ごめんなさい、あんなにお芝居よかっただいもんも、ショーでは何言ってるのか歌詞が聴き取れず…
チギちゃんもお疲れの様子…?な気がしました。ダンスにキレがあまり感じられませんでした…でも美しさはさすがでした!
あと東宝の音響って、向こうのほうでやってる、って感じに聞こえてしまうのです。
なんか音が小さいというか、遠い感じがして…いつも思うのですが…
音響あまりよくないのでしょうか?
でも個人的には生「ラ」をみることができて大満足でした笑
次回雪組さんはるろうに剣心ということで、ぜったいチケ難だぁ…(;ω;)
でも頑張ってチケットゲットして、観に行きたいと思います!
そのときまでには、雪組の下級生ももっと覚えてから行きたいと思います!